睡眠中に硬枕の高さが合わない

1)杉精二郎 枕と健康 (月刊)消費者 1960 10号
2)高木貞彰ら 枕と睡眠中の頚椎症の発現に関する研
究 睡眠と環境 19932なぜ硬い枕なのか
睡眠中に硬枕の高さが合わないことから、頚椎にゆがみ
を生じて、肩こり、首筋の痛み、頭痛などを生じたりし
ます。
この高さは、就寝時にはちょうどよくても、少し動い
たり、木枕がへたったりで、変化してしまうものです。人
の頭部の重量は体重の4.4%ある3)というから女性でも
2㎏以上もあることになります。
枕が硬いということは、変形しにくいということであ
って、就寝中の高さの変化がないということでもありま
す。
昔から、木枕や、陶器の枕なども使われてきた歴史
もあります。また、最近の肩こりに関する本を見ても、
ビール瓶にタオルを巻いて、直径8㎝にしたものを頚椎
のところにあてるように書いているものもあります。
木枕は、就寝中の硬枕の高さの変化をなくし、いつも
最適の高さを維持し続けながら、しっかりと頚椎を支え
るところによさがあります。頭のおちつきもよく、硬め
の木枕が好きな人も多いようです。
3)花岡利昌 枕の人間工学 光生館 1993 3なぜ半円形なのか
硬枕の形として、その人の頚椎の湾曲を最もよい状態に
保てば、頚椎の椎間から分岐して頚や肩、腕に分布する
脊柱神経を圧迫しないようにでき、頚椎の不自然な曲り
からくる肩こり、首筋の痛み、頭痛などを予防できるこ
とになります。
木枕として、後頭部の凸形は、ある程度順応性のある素
材ならばよいが、自然の頚椎部の湾曲を保つ上で最も安
定しなければならないのは頚椎部であり4)、この頚椎
部を支える硬枕としての自然の頚椎部の曲りがほぼこの半
円形になっています。
この半径としては人の薬指の長さにしたものがよいと
の説5)もあります。
肩こりの治療として、ビール瓶にタオルを巻いて直径
8㎝にしたものを首のくぼみに入れるとよいとの記事も
あります。これは、半径が異なりますが、頚椎に当たる
ところはやはり半円形です。そして、半円形は転がらず
安定します。